一つ一つゆっくりと
一つ一つゆっくりと
毎日雑用が多く、することが多くあくせくとしている。
朝起きると、一日のスケジュールを決める。欲張りなので多くのことをしようとする。しかし、夜になるとわずかのことしかできていない。残りをする気力はない。
酒を飲みながら、「まーいいか、明日があるさ」と思う。
翌日になると、前日と同じく多くのスケジュールを組む。結果は同じである。
76歳になって急ぐ必要はない。明日に死ぬと何もできないのだ。それで良いのではないか?やり残したことは大したことではない。
何もしなくて、ボケーと一日過ごし、温泉で風呂に入りゆっくりし、夜は、旨い料理にビールを飲んで、テレビで馬鹿笑いして、気持ちよく寝るのでよい。
しなければならないことは、そんなにあるはずがないし、大したことでもない。
今することは、霊園のお墓を買い、借金を子供に残さず、ちょっとした旅行に行く位でよい。
人々は、皆あくせくと動きまわる。何にもしない人とどう違うのか?
大金持ちも貧乏人も、寝るには一畳の布団があれば足りる。食べるものは、大金持ちも貧乏人も、胃袋いっぱい食べたら、それ以上食べれない。
大金持ち死んでも、あの世には無一文で行く。無一文の貧乏人が死んでも、あの世には無一文で行く。何の違いもない。
一つ一つゆっくりと片付けていくので良い。
明日があるさ、明日がなくても、残したものは大したものはない。誰かがするだろう。
こんな気持ちで暮らして行きたいと思った。
単なる思い付きの、親父のつぶやきである。